株式会社グランビスタ ホテル＆リゾート（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：須田貞則）の基幹施設である鴨川シーワールド（千葉県鴨川市、館長：勝俣浩）では、2023年9月18日に当館3例目となるベルーガの赤ちゃんが誕生しました。

 

　まっ白で背ビレのない体と大きく柔らかい頭部が特徴のベルーガは、当館が日本で初めて飼育展示を開始した1976年より、その澄んだ声で多くのお客様に愛されてきました。日本でベルーガを飼育している水族館は4館のみで、国内での繁殖は大変珍しく、今回の出産は日本13例目となります。当館では2021年に誕生した2頭の赤ちゃんに続いて3頭目の赤ちゃん誕生となりました。

 

　2023年9月18日の17時13分に母獣「ミリー」の破水を確認し、約6時間45分後の23時58分に出産しました。飼育員が固唾を飲んで見守る中、赤ちゃんはすぐに自力で泳ぎ始めて水面へと上がり、元気いっぱいに初めての呼吸を見せてくれました。9月20日4時35分に初授乳が確認されてからは飼育員も安堵をしていましたが、その後、体重の減少が認められ、一時期は人工哺乳を実施していました。現在では体重も増加に転じ、母子ともにバックヤードのプールで過ごしています。

 

　当面の間は、初出産となった「ミリー」とその赤ちゃんの体調管理を最優先とし、バックヤードで子育てを見守っていく予定です。一般公開はまだ先となりますが、折を見てSNS等で赤ちゃんの成長していく様子をお届けしたいと考えていますので、鴨川シーワールドで誕生した新たな命の成長を皆さんで応援してください。

 

 

出産資料

 

 

 

写真：ベルーガ「ミリー」の出産

　　

 

 

 

ベルーガについて

英名：Beluga　　

学名：Delphinapterus leucas
イッカク科シロイルカ属に分類されるクジラの仲間で、冬の間は主に北極海やベーリング海等の流氷が浮かぶ冷たい海に分布し、夏場は出産や子育てのために大きな群れが河口に集まることが知られている。エサとして、魚のほか、軟体動物（イカ、タコの仲間）や、甲殻類（エビ、カニの仲間）を捕食する。

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