Vol.29 ~クイズ!この生き物わかるかな?~
今回は開発展示課の平塚飼育員です。
正解は「クラゲ(コブエイレネクラゲ)」でした!
クラゲの一生には、海で漂って生活する「クラゲの世代」と海の底の岩などにくっ付いて生活するイソギンチャクのような姿をした「ポリプの世代」があります。クラゲはオスとメスの区別があり有性生殖を行い、ポリプにはオスとメスの区別がなく無性生殖によって自分のクローンを作って増えます。ポリプはとても小さく、海の底の岩など人目に付きにくい場所で暮らしているので、ポリプを知らない人も多いと思います。動画の初めは1mmほどのポリプが時間をかけて植物の根のように広がりながら自分のクローンを作っていく姿を、33日間定点カメラを使って撮影しました。
動画の最後では、ポリプから小さなクラゲが水中に旅立っていく様子が撮影できました。あまりスポットの当たらないポリプに今回スポットを当ててご紹介しました。
コブエイレネクラゲ:日本の水族館の水槽で発見され、1992年に新種として報告されました。自然界では発見されていない不思議なクラゲです。カサ径3cmほどになります。
開発展示課 平塚 達也