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動物情報保護活動

元気になった「キタオットセイ」を放流しました。

千葉県いすみ市岬町和泉の海岸で保護したキタオットセイを、仲間の群れが確認された茨城県鹿島沖8マイル付近の海域に放流いたしました。

放流個体のキタオットセイは、2017年2月22日に千葉県いすみ市和泉の海岸で発見されました。当館に保護された当初は衰弱が激しく、体重も31.9kgと痩せていましたが、獣医と飼育員による治療の結果、翌日より餌の魚を食べ始め、現在では1日に4kgのアジやホッケを食べ、体重も43.2kg(3月29日計測)にまで回復しました。また、血液検査上の数値も安定していたため、仲間の群れがいる海域への放流を考え調査したところ、茨城県鹿島沖にキタオットセイの群れがいることがわかり、3月30日(木)12時6分に仲間のいる海域に放流しました。

当日は鴨川~銚子の間を車で移動し、(有)銚子海洋研究所の協力のもと、銚子マリーナを午前10時35分に出港、12:時00分に茨城県鹿島沖8マイル付近の海域に到着しました。多くの報道陣が見守る中、ケージから出たキタオットセイは海へ飛び込み、海面から頭を出して周囲をうかがい、船の周辺から離れようとしませんでしたが、やがて様子も落ち着き、グルーミングを始める姿を見届けたところで、船はゆっくりと放流海域を後にしました。鴨川シーワールドではこうした野生動物の保護活動を大切にし、今後も継続していきます。

 

放流した「キタオットセイ」について

保護場所:千葉県いすみ市岬町和泉の海岸
保護日時:2017年2月22日 14:05保護
性  別:メス(成獣)
体  長:110cm(保護搬入時同様)
体  重:43.2kg(保護搬入時31.9kg、プラス11.3kg)

 

参 考

和 名:キタオットセイ
英 名:Northern Fur Seal
学 名:Callorhinus ursinus
特 徴:鰭脚類の中で最も外洋性の(沿岸から遠く離れた海域で生活する)種類で、成獣は繁殖期以外に上陸しない。日本近海へは、ベーリング海やオホーツク海の繁殖場から12月~5月に来遊し、千葉県銚子沖でも回遊中の群れを見ることができる。良質な毛皮等を目的とした商業捕獲で生息数を減らしたが、現在は国内法によって捕獲が禁止されている。

銚子マリーナに到着
(有)銚子海洋研究所 フリッパー号
放流海域へ移動
扉があき大海原へ
船の周辺を離れないキタオットセイ