Vol.5 ~マンボウのルーティーン~
今回は魚類展示課の大澤課長です。
鴨川シーワールドで飼育しているマンボウは、手からエサを食べるように訓練しています。
お客様側から見ると、水槽内に突然人間の手が現れるため、「手だ!手が出てきた!」と驚かせてしまいますが、これがマンボウにエサを与えいるところです。
水槽の上では係員が特製のヒシャクを使い、マンボウに見える位置へとヒシャクを入れて、マンボウにエサの時間だよと伝えます。気づいたマンボウは、いつもエサが貰える場所へと体の向きを変えます。そうすると水槽内に手を入れて、手元までマンボウを呼んで手からエサを与えます。これが、マンボウにエサを与えるまでのルーティーンです。
このルーティーンを守ってエサを与えることで、神経質を言われるマンボウの健康管理に役立っています。
エサは、イカやエビ、カキ、マグロなどをミキサーでペースト状にした柔らかいエサを与えています。
マンボウは神経質な性格のため、お客様を集めて紹介できないのが残念ですが、水槽に手が見えたら、マンボウの餌の時間です。そっとご覧ください。
魚類展示課長 大澤 彰久