Vol.34 ~アンドンクラゲの採集~
今回は開発展示課の村松飼育員です。
アンドンクラゲは、夏になると房総近海にあらわれるカサ径3cmほどのクラゲです。立方体の透明なカサと4本の長い触手特徴で、その姿が行灯(あんどん)を連想させることが名前の由来です。
アンドンクラゲの採集は、光に集まる習性を利用します。漁港の水面にライトを当てて待つことしばし…。光に集まってきたアンドンクラゲを傷つけないように、水ごとそっとすくいとります。
長い触手を優雅に伸ばして泳ぐ姿は涼しげで、夏の暑さを忘れさせてくれますが、触手には強い毒があり、刺されるととても痛みます。海で見かけたときは、くれぐれもご用心。
海開発展示課 村松 政之