Vol.235~クジラの漂着(ストランディング)調査~
7月30日の早朝、鴨川から40分ほどのところにある海岸にクジラが漂着しているという連絡を受け調査にむかいました。波打ち際に横たわっていたのは体長約9mのオスのザトウクジラで、尾ビレには漁網が絡まっていました。クジラをはじめとする海の生き物が投棄された漁具に絡まってしまう事象は今世界中で起きていて深刻な問題になっていますが、いざ遭遇するとこうして知ってもらう以外に何ができるのか考えさせられてしまいます。自治体の対応が早くその日の午後には法令に沿って海岸に埋設されました。重機を使って作業にあたっていた地元業者の方がクジラのためにお線香とお酒を用意していたのを見て、数少ないクジラの水揚げ基地がすぐ近くに残るこの地域ならではのクジラとの関係を実感しました。
勝俣館長