“夏の魚”として親しまれている「トビウオ」の展示を開催中
夏の魚として親しまれているトビウオの展示を「トロピカルアイランド」で行っています。
トビウオは初夏から初秋にかけて南房総近海に回遊してくることから、夏の魚として親しまれていますが、体が傷つきやすくとても神経質なため、長期の飼育が難しい魚です。
展示をしている体長35cmほどのトビウオ(ツクシトビウオ)の成魚は、6月上旬から鴨川沖の定置網などで採集したもので、搬入後に傷の治療や餌付けを行い、20尾のトビウオをトロピカルアイランドの「エメラルドの入り江」に展示しています。銀色に輝くトビウオの姿はたいへん美しく、お客様の注目を集めています。
「ツクシトビウオ」について
トビウオはその名の通り空を飛ぶ魚で、青色の細長い体に大きな胸ビレと腹ビレが特徴的である。日本沿岸に広く分布し、約30種類の仲間が知られている。「ツクシトビウオ」は、福岡県の筑紫地区で漁獲量が多いことが名前の由来と言われ、九州では秋に小型の個体、春から初夏に大型の個体が水揚げされる。南房総近海では、初夏から初秋にかけて大型の個体が回遊し水揚げされ、夏の風物詩となっている。トビウオは九州や日本海側では『アゴ』という通称で流通するが、房総では「ツクシトビウオ」は『角トビ』、「ホソトビウオ」は『丸トビ』の名称で市場に出る。