「ケンサキイカ」の子どもの展示
房総半島では毎年春から夏にかけて定置網などの中に、群れで泳ぐケンサキイカの幼体の姿を見ることができます。ケンサキイカは体が傷つきやすくとても神経質なため、水族館で長期の飼育をするのが非常に難しい生物のひとつです。
展示中の体長10cmほどのケンサキイカは鴨川沖の定置網などで6月中旬頃より採集を開始したもので、現在30個体ほどを展示しています。水族館へ搬入後しばらくは、生きたアミなどで餌付けをし、展示水槽では魚の切り身や小さなエビなどを1日数回与えています。細長い体は半透明で美しく、また遊泳力の強いイカ独特の前後に揺れるように泳ぐ動きはとても印象的でお客様の注目を集めています。
※なお、動物の状況により、早期に展示が終了する場合がありますのでご了承ください
「ケンサキイカ」について
関東地方以南、日本海西部以南に生息し、外套長(足を含まない円錐形の胴の部分の長さ)が35cmほどになるヤリイカの仲間。寿命は1年で、産卵後に命を終えると考えられている。